AIにObsidianの整理を任せる前に、確認しておきたいこと
蓄積したメモを、AIにまとめて整理してもらう。分類せず放り込んでおくだけでいい、という話を以前書きましたが、その運用をさらに一歩進めて、溜まったメモの整理そのものをAIに任せる人も増えています。ただ、ここで一つ、見落とされがちな注意点があります。
リスクの本質は、AIが「何でもできてしまう」こと
AIはファイルの移動・削除・書き換えが、すべてできてしまいます。整理を丸ごと任せているつもりが、誤操作によって、大事なメモがそのまま消えてしまうリスクは、ゼロではありません。
便利に使えているうちは気にならなくても、一度大事な記録が消えてしまえば、取り返しがつきません。実際に見落とされやすいのは、整理をまるごとお任せにしてしまっていないか、「元に戻せるかどうか」を考えずに、一括で整理を走らせていないか、という2点です。
便利に使えているときほど、こうした確認は後回しにされがちです。快調に回っているまさにそのときこそ、一歩立ち止まって備えを見直すべきタイミングだったりします。
具体的な対策は、4つ
対策として挙げられていたのは、4つです。
まず、バックアップを取ってから任せること。整理を始める前に、対象のフォルダごとコピーを取っておくだけで、万が一のときにすぐ元の状態に戻せます。
次に、元に戻せる場所にメモを置いておくこと。クラウドの同期サービスなど、変更履歴から過去の状態を復元できる場所にメモを保管しておけば、誤って書き換えられても、以前の内容を呼び戻せます。
3つ目は、小さく試してから範囲を広げること。いきなり全部のメモを対象にするのではなく、まず2〜3個のファイルだけで試してみて、狙い通りに整理されるかを確認してから、少しずつ対象を広げていきます。
最後に、削除していい基準・してはいけない基準を、あらかじめ言葉にしてAIに伝えておくこと。何を消していいのか、何は絶対に残すべきなのかを、事前にはっきりさせておけば、判断に迷って余計なものまで消してしまう、という事態を防げます。
どれも特別な技術は必要なく、意識して一手間かけるだけで実践できるものばかりです。
経営者にとっての意味
情報を放り込むだけで整理してもらえる便利さは、以前の記事でも紹介しました。ただし、便利さと引き換えに、消失のリスクも背負っていることを忘れてはいけません。
バックアップの習慣は、AI活用が広がるほど、むしろ重要度が増していきます。社内で情報の整理をAIに任せている業務があれば、この4つの対策が実践できているかを、一度確認してみてください。
まとめ
AIにファイルの整理を任せることは便利ですが、AIは移動・削除・書き換えのすべてができてしまう、という前提を忘れてはいけません。バックアップを取る、元に戻せる状態にしておく、小さく試してから広げる、ルールを事前に伝えておく。この4つを押さえておけば、便利さとリスクの両方に、きちんと向き合えます。
今回話してきた、AIに情報整理を任せているものの、万が一のときの備えができていないことで困っていませんか?もしそうなら、まずバックアップを取るところから始めてみてください。AI導入・業務自動化支援では、その備えづくりから一緒にやります。まずは60分の無料個別相談へ。