Claude Codeの方が速いから、部下に仕事を振らなくなった
「この仕事、メンバーに振るよりClaude Codeにやらせた方が速い」。そう感じて、部下に仕事を振らずに済ませてしまう。そんな現象が起きている、という率直な告白がありました。本人も「これは良くない」と繰り返しています。
自分が忙しいときほど、この傾向は強まるそうです。余裕がないと、丁寧に説明して任せるより、自分でAIに頼んだ方が早い。気持ちはよく分かります。でも、その結果として、部下の手は空いたまま、成長の機会も一緒に失われていきます。
罪悪感より、任せる仕事の質を変えるきっかけに
ここで返ってきていた反応が良かったので紹介します。手が空いた分を罪悪感にするより、任せる仕事の質を変えるきっかけと捉えた方がいい。単純作業を減らした先に、何を振るかの方が本当は難しい、というものです。
僕もこれには同感です。問題は、部下に仕事がなくなったことではありません。単純作業をAIに任せられるようになった今、部下に何を任せるべきかを、まだ誰も決め直していないことです。以前と同じ感覚で仕事を配分しようとするから、任せられるものがない、という状態に陥ります。
上級者だけが残る、という不安への答え
こういう話をすると、経験を積んだ人しか生き残れないのでは、という不安の声も出てきます。でも、それは半分正しくて、半分は思い込みです。
単純作業を任されることで経験を積む、という育成の型は、確かに崩れます。だからこそ、育成の中身を変える必要があります。単純作業の代わりに、判断が必要な小さな場面を、早い段階から部下に渡していく。作業で経験を積ませるのではなく、判断で経験を積ませる。ここに切り替えられた会社は、上級者しか残らない、という不安とは無縁になります。
経営者にとっての意味
自分が忙しいとき、部下に振るよりAIに頼む方が早い。これ自体は、悪いことではありません。問題は、その先で何を部下に渡すかを、考え直さないまま放置してしまうことです。
単純作業が減った分、判断を伴う仕事、お客さんと向き合う仕事、これまで自分が抱え込んでいた仕事を、少しずつ部下に渡してみてください。手が空いた部下がいるなら、それは仕事がなくなったのではなく、渡す仕事を変えるタイミングが来た、というサインです。
まとめ
AIの方が速いからと、部下への仕事の割り振りをやめてしまうと、チームの育成機会がそのまま失われます。大事なのは、単純作業が減った後に、何を人に渡すかを設計し直すことです。作業で育てるのではなく、判断で育てる。この切り替えができた会社ほど、AIの速さを、チームの成長にそのままつなげられます。
部下に仕事を振らず、AIに任せてばかりになっていることで困っていませんか?もしそうなら、単純作業の代わりに何を渡すかを、一度考え直してみてください。AI導入・業務自動化支援では、その仕組みづくりから一緒にやります。まずは60分の無料個別相談へ。