AI導入の前に、まず「測る仕組み」を作る
愛媛県今治市の造船関連の工場で、AI導入が決まった、という話がありました。きっかけは、年間2,000万円ものロスが、検品漏れなどで発生しているという実態でした。
金額の大きさより深刻だったのは、「測る仕組み」がなかったこと
話を詳しく聞いていくと、見えてきたのは金額の大きさだけではありませんでした。「どの部材加工で検品漏れが起こりやすいのか」を検証する仕組みそのものが、現場に存在していなかった、という点です。
多くの現場では、問題やロスが起きていること自体は、なんとなく認識されています。しかし、「どこで、なぜ起きているのか」を継続的に記録し、検証する仕組みがないケースは、実はかなり多いはずです。原因がはっきりしないまま、感覚や経験則で対処し続けている、という状態です。
AI導入の順番は、「まず測る」から
この工場では、Claude Codeでソフトウェアを作り、まずこの検証の仕組みそのものを整えるところから着手しています。いきなり自動化や効率化から入るのではなく、何が、どこで、どれくらいの頻度で起きているかを、まず数字として見える形にする。これが最初の一歩になっています。
「数え始めた瞬間、現場の会話が変わった」という声
同じ指摘に対して、内装業に携わる人からも共感の声が寄せられていました。自分たちの現場でも、まず「どこで何件ずれたか」を数えるところから始めた。効果を出す前に、効果を測る土台がないことの方が多い。そして、数え始めた時点で、現場の会話そのものが変わった、というものです。
数えるという行為そのものが、現場の意識を変えるきっかけになる。これは、業種を問わず当てはまる話だと思います。
経営者にとっての意味
AI活用というと、いきなり自動化や効率化を思い浮かべがちです。しかし、本当に効果を出すためには、その前段階として、「何が、どこで、どれくらい起きているか」を継続的に把握する仕組みが欠かせません。この土台がないまま自動化を進めても、何が改善されたのかを正しく評価できず、投資した効果を実感しにくくなります。
自社でロスや非効率が起きていると感じている業務があれば、まず自動化を検討する前に、「今、それをどれくらい正確に数えられているか」を確認してみてください。数える仕組みがまだないなら、そこがAI活用の最初の出番になります。
まとめ
年間2,000万円のロスの裏にあったのは、金額の大きさ以上に、原因を検証する仕組みそのものがなかったという事実でした。AI導入は、いきなり自動化から始めるのではなく、まず測る仕組みを作るところから始めると、効果を正しく積み上げていけます。数え始めた瞬間から、現場は変わり始めます。
今回話してきた、ロスや非効率が起きていると感じつつも、原因をきちんと把握できていないことで困っていませんか?もしそうなら、まず測る仕組みを作るところから始めてみてください。AI導入・業務自動化支援では、その最初の一歩から一緒にやります。まずは60分の無料個別相談へ。