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AIが「調べる」だけでなく「画面を操作する」ようになった——Chromeを開かずに、ここまでできる
2026.07.11 — AI活用

AIが「調べる」だけでなく「画面を操作する」ようになった——Chromeを開かずに、ここまでできる

先日、AnthropicがClaude Codeのデスクトップアプリに「アプリ内ブラウザ」を追加しました。(Claude Code=AIに仕事をさせるためのアプリ、ブラウザ=ChromeやSafariのような、Webサイトを見るための画面のことです)

ひとことで言うと、AIが自分でWebページを開いて、読んで、クリックして、入力できるようになった、という機能です。地味に聞こえるかもしれませんが、これは今までのAIにできなかったことです。今日はここが実務にどれくらい効くのかを、設定のしかたと注意点まで含めて書きます。

これまでAIには「目と手」がなかった

これまでのAIは、文章で答えることは得意でした。でも、画面を自分で見ることも、操作することもできませんでした。

たとえば、管理画面(=サービスの設定や数字を確認する裏側のページ)を開いて「この数字を見てまとめて」と頼みたいとき。今まではAIがその画面を見られないので、人がスクリーンショットを撮る、文字をコピーして貼り付ける、内容を説明する——この"AIに見せてあげる"作業を、毎回人がやっていました。

AIは、頭は良いのに、目と手を持っていなかったんです。だから「調べて教える」ところまでは進んでも、実際に画面を開いて動かすのは、いつも人の仕事として残っていました。

何が新しくなったのか——しかもChromeを開かなくていい

今回変わったのは、まさにそこです。AIが、アプリの中で自分でブラウザを開いて、ページを読む・リンクをクリックする・文字を入力するところまでできるようになりました。人が間に立って「見せて、伝えて、転記する」中継ぎが、要らなくなったということです。

しかも、ここが大きいのですが、このブラウザはClaude Codeアプリの中に組み込まれています。ChromeやSafariとは別物で、それ単体で動く。つまり、Chromeを起動していなくても、AIは自分でページを開いて調べ物を進められます。

具体例で言います。これまで「競合A社の料金ページを見て、うちと比較して」と頼んでも、AIはそのページを自分で開けませんでした。人が開いて、内容をコピーして渡す必要があった。今は、Chromeすら開かずに、AIが自分でそのページを開いて、読んで、比較表まで作るところまで、一続きでできます。

「調べる」と「操作する」の間にあった段差が、なくなった。これが今回の一番の変化です。

これまで AIが指示を受ける 人が画面を見せる スクショ・コピペ・説明 AIがまとめる ↑ 真ん中で人の手が止まっていた これから AIが指示を受ける AIが自分で開いて操作 Chromeを開かなくてよい AIがまとめる
人が間に立つ手間が消え、AIが自分で調べて操作する

ここは多くの人が勘違いします——「調べる」はできても「自分のアカウント操作」は別

ここで、僕自身も最初に誤解しかけた、大事な区別があります。

「AIが画面を操作できる」と聞くと、「じゃあ自社の管理画面にログインして、予約でも売上でも、何でもいじってくれるのか」と思いますよね。ここが勘違いしやすいところです。

このアプリ内ブラウザは、まっさらな状態(あなたのログイン情報を持っていない状態)で開きます。あなたが普段使っているChromeとは切り離されているんです。だから——

  • 公開されているサイトを調べる(競合の料金ページ、ニュース、公開情報のリサーチ)→ Chromeを開かなくても、そのままできる
  • あなたがログイン済みのアカウント画面を、あなたとして操作する(自社の予約管理画面をいじる、など)→ こちらは別の仕組みが必要

この「あなたのアカウントで操作する」ときに使うのが、Claude in Chromeという機能です。これはあなたが普段使っているChromeのログイン状態をそのまま引き継ぐので、「ログイン済みのあなたとして」画面を操作できます。

ポイントは、境界線が「読むか・編集するか」ではないことです。アプリ内ブラウザでも、クリックや入力(=操作)はできます。分かれ目は、あなたのログインが必要な画面かどうかです。

  • 調べもの・リサーチ(ログイン不要)→ アプリ内ブラウザだけ。Chrome不要
  • 自分のログイン済み画面の操作 → Claude in Chrome

ここを分けて理解しておくと、「AIが何でも勝手に操作してくれる」という過剰な期待も、「結局ぜんぶ人がやるんでしょ」という過小評価も、どちらにも寄らずに済みます。

使い方(今すぐ使えます)

「次のアップデートを待つ」話ではありません。デスクトップアプリを最新版にすれば、もう使えます。

  • 開き方:Macなら `Cmd+Shift+B`、Windowsなら `Ctrl+Shift+B`。または画面上部の「Views」メニューから開きます
  • 特別な設定は不要:最初から使える状態になっています
  • 安全の仕組み:AIが外部サイトで何か操作しようとすると、初回に「今回だけ許可/常に許可/拒否」の確認が出ます。サイトごとに許可が要ります。しかも、購入・アカウント作成・画像認証(CAPTCHA)の突破は、あなたの入力なしには実行しません

それでも「送信ボタン」は人が押す

念のためもう一度。読む・調べるといった作業はAIにどんどん任せられますが、送信・保存・購入のような、後から取り消しにくい操作には確認が挟まります。

これは以前の記事(AIに任せきりにしない——「最終確認は人」)で書いた考え方と、まったく同じです。手を離すのは作業、握り続けるのは判断。できることが増えても、ここは変わりません。むしろ、任せられる範囲が広がったからこそ、「どこまで自動で、どこは人が確認するか」を決めておく価値が、また一段上がりました。

まとめ

AIに、Webページを自分で開いて読む・クリックする・入力する力が加わりました。しかも、Chromeを起動していなくても、調べもの(公開サイトのリサーチ)はできます。これまで人が「見せて・伝えて・転記する」とやっていた中継ぎが、まるごと消えます。

ただし2つ、覚えておいてください。ひとつは、自分のログイン済みアカウントを操作するときだけは、Claude in Chromeという別の仕組みが要ること。もうひとつは、後戻りしにくい操作は人が最終確認するという原則は変わらないこと。

「AIに調べさせてはいるけれど、その先の操作は結局自分でやっている」。もしそうなら、任せられる範囲がひとつ広がったタイミングです。AI導入・業務自動化支援では、御社のどの作業をここに乗せられるかを一緒に見ます。まずは60分の無料個別相談へ。

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森本直也
森本 直也株式会社RIDERA 代表

AIを活用した業務の自動化・仕組み化の構築支援と、動画・Web・デザイン制作を手がける。複数事業を仕組み化で少人数運営。

X — @naoya_mkt

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